id:mr_mayamaがつぶやいていたので、なんのことだろうと思ったら、利用規約の実質的変更があったのであった。
ニコニコ生放送やニコニコモンズは除いた。ちなみに、ニコニコ生放送の利用規約は、一部その利用方法について書かれているだけで、ニコニコ動画のそれとほぼ同様。
もし改訂することがあったら、改訂履歴を書いてくださいね。 >運営に向けたコメント
基本規約(利用規約)
- http://www.nicovideo.jp/static/base/rule.html
- このページに記載されている規約を、まとめて"基本規約"と呼ぶことにする。
アカウント規約
- アカウントの定義
- アカウント情報とは、登録された情報及びアカウントに関する全ての権利、権益を含む。
- 同一アカウントで、関連サービスを利用できる。
- アカウントの利用についてと制限
- 第三者に対する、譲渡・貸与を禁止。また、いかなる目的であろうと、第三者に使用させることを禁止。
- ソフトウェアや第三者サイト*1を介するダウンロードの禁止。
- "「ニコニコ動画」で視聴することのできる動画投稿サイトから"という表現がややこしい。
- かつてのAmebaVisionやフォト蔵のことを指しているのではないかと思ってしまうが、よくよく考えるとニコニコ動画は"視聴するためのサイト"であって実際に動画を投稿する場所はSMILEVIDEOにある。
- 違反行為、またはその恐れがあるものについて
- 運営の、任意の理由に基づく判断で、事前予告無くアカウント情報を削除する。
- アカウント規約による削除対象は、次の通り。
- 第三者に、アカウント情報をあげちゃうこと、使わせちゃうこと。
- 動画をダウンロードすること。
- アカウント規約による削除対象は、次の通り。
- 運営の、任意の理由に基づく判断で、事前予告無くアカウント情報を削除する。
ニコニコ動画利用規約
- 適用範囲
- 「ニコニコ動画」の利用に関して適用される。
- "関して"ということは、www.nicovideo.jp上のことでなくても、すなわちニコニコ生放送やニコニコモンズやSMILEVIDEOにも影響を及ぼすのだろうか?
- 「ニコニコ動画」の利用に関して適用される。
- 禁止事項
- 禁止行為に対しての、運営の対処
- 事前予告無く、運営の自己の判断により削除。
- アカウント削除、書き込みの削除など。
- 違反した場合には、利用者に関する全ての情報の、保存・開示・提供がなされる。
- 事前予告無く、運営の自己の判断により削除。
「ニコニコプレミアム利用規約」
割愛。
個人情報の取り扱いについて
割愛。
SMILEVIDEO 利用規約
- http://www.smilevideo.jp/rule
- 基本規約総則及び「ニコニコ動画利用規約」と同等の内容であるため、割愛。
ニコニコ宣言(ββ)
宣言は、規約としての拘束力がないだろうが、利用に関する方針であることには違いないであろうから、熟読する必要があるだろう。
第1宣言
- 集合知に人格や感情を備えさせることを目指す。
第3宣言
- ネット上に人間本位の仮想世界を構築することを目指す。
- ネットを人間同士のコミュニケーションの場として再構築することに挑戦
第4宣言
- ネットサービスをユーザと双方向につくりあげる作品として提供
第5宣言
- ネットでのコンテンツと著作権の新しい可能性を追求
- ネットを大義名分として無料あるいは格安で利用できるようなサービスやビジネスモデル、また他メディアのコンテンツをそのままあるいは劣化した形で利用するサービスやビジネスモデルをめざす考え方は断固拒否
- コンテンツの新しい利用法、楽しみ方、広め方をユーザーとクリエイターの双方に提供することであって、コンテンツの世界が豊かに広がるためにはクリエイターに利益がもたらされることが根本的に必要であることを信じる。
- ネットで生み出される新しいタイプのコンテンツをもつくりだすことを目標とする。
ニコニコモンズは、第5宣言の実践だと思う。
第6宣言
「ニコニコ動画利用規約」の実質的改訂について
"おもしろくない"についての解釈。
文面から判断すると、「ニコニコ動画を勝手に利用して利益を得ることが気に入らない」と思える。
しかし、ニコニコニュースが堅苦しい発表の場ではなく人間味があることと、ひろゆきが言いそうな"おもしろい""おもしろくない"の言葉を踏まえると、「趣向がないのに利益を得ようとするのはダメよ」ってことに思える。たぶん、誰かさんの動画をミラーしたり、誰かさんの楽曲を無断で歌ったり演奏したり、そういうものだと思うけど、そうであったとしても曖昧すぎる。
で、ある程度内容を絞るために、私はニコニコ宣言の第5と第6において表現されている文言に注目して次のように解釈しましたよ。すなわち、宣伝目的が原則自由となるのはクリエーターが対象となるのであって表現者ではない、と。
どのように転ぶかは運営次第なので、ひとつの考え方に過ぎませんけどねー。
*1:"ダウンロードするための"サイトであったり、ブログに貼られたプレーヤーからダウンロードしたり