PDFにIPAフォントの使用文字を埋め込み(エンベット)配布をする場合は、「IPAフォントライセンスv1.0」に従ってご利用いただけます。
IPAフォントが「エンベッドされた」とは、IPAフォントが埋め込まれた特定の「デジタル・ドキュメント・ファイル」においてのみ使用されている状態を指します。
IPAフォントがそのドキュメント内にとどまる限り再配布には該当しません。
ということは、ePubでも大丈夫だと思われる。
上のページはFAQだから、ちゃんと原典である「IPAフォントライセンスv1.0」を読み解くと、その第2条第5項において、
許諾プログラムのエンベッドされたフォントがデジタル・ドキュメント・ファイル内のデジタル・コンテンツをレンダリングするためにのみ使用される場合において、受領者が当該デジタル・ドキュメント・ファイルを複製その他の利用をする場合には、受領者はかかる行為に関しては本契約の下ではいかなる義務をも負いません。
と記されている。
ここで、
置き換えて文章を再読すると、
となることから、文面における齟齬はなく、また、置き換えた後の語は、置き換える前の語と、その意味内容を異にするものはないから、ePubに埋め込んで配布することはライセンス違反にはならない。
なお、"再配布"という語は第2条第6項で定義されており、その対象は、IPAフォントやその派生物となっている。
なお余談として、ePubは拡張子をzipとするだけで中身を見ることが出来るのだが、zipとして解凍した時点でそれは第2条第5項の目的から外れることを考えると、解凍以降はライセンスの義務を負うのは解凍した人物であるといえなくもない。